サイゼリヤのBGMの工夫に感服

はじめに

サイゼリヤは、いま日本でおそらく一番有名なイタリア料理店だと思う。圧倒的なコストパフォーマンスを誇り、特に学生など若い層から絶大な人気を得ている。僕ももちろん好きな店だ。そんなわけでサイゼに行って勉強などしていたのだが、勉強していると音がすごく気になるんですよね。注文の音、誰かの笑い声、話し声。サイゼリヤの敷居が低いこともあって、多種多様な人の話が混ざって聞こえる。そして、その裏には12月ということでBGMのクリスマスソングが申しなさげに鳴っているわけですよ。クリスマスソングって基本的には「きよしこの夜」だとか「last Christmas」だとか「ジングルベル」だとか12月に入ったら嫌というほど聴く羽目になる曲ばかりじゃないですか。でもサイゼリヤのものははっきりとクリスマスソングと分かるのにどこか聞き馴染みのない感じのBGMで、面白いと思って聞いていたところあることに気づいたわけです。

「赤鼻のトナカイ」

赤鼻のトナカイって言うと分かりづらいかもしれないけど、「真っ赤なお鼻の〜」のやつです。それがどうしたって話なんですけど、なんとそのBGM、赤鼻のトナカイとコード進行が全く同じなんです。びっくらこいたね。これ何がすごいって、ちょっとアレンジしたとかの次元じゃなくて、コードと構成を丸パクリしただけの別曲なんですよ。こうするとまず訴えられないし、しかも小さい頃から聞いている人の脳には、「この雰囲気はクリスマスソング」というイメージが付いてるので、結果的に「知らない曲だけどクリスマスソングだな」という認識をさせられる。発想自体も面白いしけど、それ以上にこれを全国数百店舗レベルの大企業がやるの強すぎる。サイゼリヤの落ち着いた雰囲気が好きという人は結構いるだろうけど、その裏にはこのBGM担当係の活躍があるんだろうなって思います。てかこれサイゼリヤが曲作らせてるのかな?それともネットの海に転がってたジャズポップみたいな音楽を拾ってきてるのかな?いずれにせよ担当者の天才的センスに感服。もっとサイゼリヤが好きになりました。